【失敗談】15万円損して、ドル建て保険を解約。後悔はしてない?

今やSNSでは、

  • 外貨建て保険・貯蓄型保険などは加入しないほうがいい!
  • 資産運用には向いていない
  • 解約したほうがいい
  • 保険と貯蓄は分けたほうがいい

という情報をよく見かけます。

ビス子
ビス子

加入しない方がいいと言われている、そんなドル建て保険に、3つも加入したのは私(わが家)です…。

そして現在はというと、2つは解約、1つは払済保険に変更し、支払いをストップしています。

解約により、15万円近く損した、私の失敗談をお話します。

こんな人に読んでほしい
  • 外貨建て保険の加入を検討している人
  • 外貨建て保険に加入しているが、効率よく資産を増やしたい人
  • 外貨建て保険を解約したいが、損するのが嫌で、なかなか踏み切れない人
  • 中途解約し、元本割れして落ち込んでる人

逆に、

  • 中途解約によって絶対損したくない人
  • 払い込みがもう少しで終わる人
  • 一括払込みをした人
  • 目的をもって加入している人
  • メリット・デメリットを理解している人

には必要ない記事だと思うので、そっとページを閉じてください。

ドル建て保険をおすすめしない理由
  • 為替リスクがある
  • 手数料が高い
  • 途中解約すると元本割れしてしまう
  • 死亡保障が手薄である

などといったデメリットがあるからです。

15万円損したことも失敗でしたが、、保険・お金の知識がなく、おすすめされるがまま、ドル建て保険に加入してしまったことが、1番の失敗でした。

元本割れで損するのが嫌すぎて、解約を半年以上先延ばしにしてしまった私が、もっと早く解約すればよかったと後悔したことを、実体験を交えておはなしします。

結論から言いますと、私のように元本割れしても解約をしたほうがいい方はいます。


誰かの背中を押せればな…と思っています。

ドル建て保険は解約すべき?

経験上、個人的には、解約おすすめします


元本割れして、損するのがな…と悩む気持ち、よくわかります。痛いくらいに…

しかし、

  • ドル建て保険のデメリットを知ってしまった方
  • 資産運用目的で加入している方
  • 解約したほうがいいのはわかっているけど、なかなか踏み出せない方

などは、今は保険を継続してはいるものの、心のどこかで「本当は解約したほうがいいのかな…」と悩んでる方がいると思います。

実際に私も、解約したいけど、悩みに悩んでやっと1年後に中途解約する決断をしました。


解約より15万円ほど損しましたが、解約してからは、びっくりするほどスッキリしました。

解約してから1年ほど経ちますが、まったく後悔もしていません。

ドル建て保険に加入してしまったけど、解約して元本割れに、落ち込んでいる人もいると思います。

でもその決断、間違っていないと思います!

将来のことを考えて、知識をつけた結果の決断だったと思うからです。

大丈夫です!

ドル建て保険は、利回りがいいと言われていますが、それ以上にデメリットが多い保険です。

デメリットが多い保険を、長く続けるほうが、最大のデメリットです。

解約したほうがいい理由

為替リスクがある

為替リスクとは、為替相場の変動により、投資した外貨建て資産の、円の価値が上がったり下がったりする可能性があることです。

例)ドル建て保険を月額100ドル、契約期間を10年とします。

月額100ドル → 円に換算して支払います。
※100ドルは固定なので、為替により、実際に支払うのほうが変動します。

  • 1ドル=100円
    100ドル → 10,000円
  • 1ドル=130円
    100ドル → 13,000円
  • 1ドル=90円
    100ドル → 9,000円

というように、為替の変動で毎月の支払額が変わります。

円高の時は、日本円の支払額が減り、負担は少なくなりますが、逆に円安では、3000円ほど支払額が高くなります。

これを10年間払い込むとなると、100ドル×12ヶ月×10年間=12000ドル

総額12000ドルは、日本円での払い込み金額では、120万円かもしれない150万円かもしれない100万円かもしれない、と為替変動によって変わるので、10年間実際に払い込むまでわかりません。

月額で支払うときは、円高の方が負担は減ります。

しかし、満期を終える・中途解約する・死亡保障として、保険金が支払われる場合は、逆に円高だと損をする可能性があります。

例)受け取れる保険金「12000ドル」の場合

1ドル=100円
→12,000ドル 120万円

1ドル=130円
→12,000ドル 156万円

1ドル=90円
→12,000ドル 108万円

受け取るときのほうが、金額も大きくなったいるため、為替の影響も受けやすくなっています。

極端な例ですが、1ドル130円と90円のときでは、48万円も受け取る金額に、差が出てしまいます。

受け取るときの金額が、為替によって変わるため、損しないためには、円安のタイミングをみる必要があります。



そのため、元本保証がむずかしい場合があり、実際に払い込んだ金額より、少ない金額になる可能性もおおいにあります。

円建て保険よりは、利回りがいいからと、外貨建て保険をすすめられたものの、為替変動の影響や、解約のタイミングがむずかしく、思うように資産が増やせないこともあります。

満期を過ぎて解約しても、元本割れすることもある、なんだか難しい保険ですね。

手数料が高い

円↔ドルと、売り買いする場合にかかる為替手数料があります。

(為替手数料:1ドルあたり1銭〜1円ほど発生します。)

また、外貨建て保険は、米国株や米国債で運用されます。


本来なら、個人でも日本の証券会社から簡単に購入することができます。

しかし、間に保険会社が入っているため、保険料のうち一部は、保険会社への手数料として支払われます。(人件費・広告費・運営費などの付加保険料

また、それとは別に死亡保険金の支払いに充てるお金も発生します。

つまり、保険会社への手数料(付加保険料)死亡保険料為替手数料を差し引いた金額で運用するということになります。

保険料の内訳の金額は、公開されていないため、どのくらいの金額が運用に回っているかはわかりませんが、一説によれば、保険料のうち1/5くらいとも…

払った金額すべてが、運用に回っていない…
むしろ半分近くが、手数料という可能性もあります。

知れば知るほど、ちゃんと理解せずに加入してしまった自分が情けないと、とつくずく思います。

こうしてみると、がんばって勉強して、自分で投資したほうが資産は増やせそうですね。

中途解約すると元本割れしてしまう

契約期間を定められている、外貨建て保険では、中途解約をすると元本割れが起こってしまいます。

契約期間が10年以上と、長期にわたる場合は、今後払い込みが難しくなることはないか、もう一度考えなおす必要があります。

先のことは誰にもわかりませんが、円安が進み、月々の支払額が増えることもあります。

本当は10,000円の支払い額で済ませたいのに、円安の影響で15,000円になってしまう可能性だってあります。

その時に、やっぱり払い続けるのは厳しいからと、中途解約してしまうと、確実に元本割れし、損することになってしまいます。

ビス子
ビス子

こうしてみると、がんばって勉強して、自分で投資したほうが資産は増やせそうですね。

死亡保障が手薄である

外貨建て保険には、基本的に終身保障がついています。

しかし、万が一に備えるというよりは、資産形成のために加入する方が多いです。

保険の形態を借りて資産運用する商品のため、死亡保障内容は低く抑えてあります。

掛け捨て保険に比べて、割高で、保障内容も薄いです。

掛け捨て保険なら、保険会社や年齢にもよりますが、月々1,500円ほどの掛け金で、1,000万円の死亡保障がつく保険もあります。

そうなると、資産運用と死亡保障を別々にしたほうが、効率よく資産も増やせ、保障も手厚くすることができます。

なぜ外貨建て保険に加入したのか

ドル建て保険に加入したのは、子どもが産まれ、学資保険のことを聞きに、保険代理店にいったのがきっかけでした。

保険屋さん
保険屋さん

今の時代、円建て保険だと金利が低く、学資保険では満期時にほとんど増えないから、日本円よりも金利の良い、ドル建て保険の方が、資産が増えますよ!

という保険代理店の言葉を鵜呑みにし、保険・ドル建て・利息についても、なんの知識もない私たちは、進められるがまま、ドル建て保険に加入しました。

しかも二人目が産まれたときも、同じドル建て保険に加入しました…

更に、夫が「老後資金を早いうちから貯めておきたい」と、前々から言っていたので、保険見直しを機に、老後資金として、新たなドル建て保険に加入してしまうことに。

加入時に、このデメリットをしっかり理解していれば、ドル建て保険を選ばずにすんだのにな…と思うことがよくあります。

でも実は、ドル建て保険を加入する際に、保険代理店の方は、このデメリットについて説明してくれていました…。

保険屋さん
保険屋さん
  • 為替変動の影響を受けます
  • 為替手数料がかかります
  • 保険金を受け取る際は円高に気をつけてください

などなど…

その時は、理解しているつもりでしたが、今となっては、表面的な部分しか理解できていなかったな…と後悔してます。


言われたこと・すすめめられたことを鵜呑みにしていた自分、私には保険は分からないや、と自分で調べなかったこと、本当によくなくなかったな…と反省してます。

ビス子
ビス子

結果、3つのドル建て保険を中途解約・払済保険に変更する羽目に…

もちろん元本割れの、損してしまう結果に…

元本割れするのに、なぜ中途解約したのか

契約期間より前に、解約すると、確実に元本割れしてしまうドル建て保険です。

損してしまうことがわかっているのに、なぜ解約に踏み切ったのかをお話します。

SNSで、お金のことを発信しているアカウントの方々が

ドル建て保険は、解約したほうがいいです!

保険は保険!貯蓄は貯蓄!

と言っている人をちらほら見かけるようになったのが、きっかけでした。


その方たちの見解を読んで、納得することがたくさんありました。


しかし、自分がドル建て保険に加入してしまったことが、間違いだったということを認めたくない部分もあり、一時期モヤモヤが続いていました。


モヤモヤのまま続けても、後悔しそうだったので、自分が納得できるように、自分でももう一度色々調べてみました。

しかし、調べれば調べるほど、たくさんのデメリット理解してしまいました…。


結果的に、このまま続けたらいつか後悔する…と確信がつき、解約する方向に進みました。

ビス子
ビス子

そして、もう一つがつみたてNISAの存在を知ってしまったからです。

つみたてNISAとは

2018年から開始された、少額投資非課税制度です。
毎月コツコツ、少額(100円〜)から長期で資産形成ができる制度です。

つまり、投資です。

投資未経験・まったく知識がないのに、食いついたわけがあります。

少額投資非課税制度 → 非課税?


「つみたてNISA」のことを知り、投資によって利益が出た場合、20%の税金が課せられることを知ります。

ビス子
ビス子

投資の利益に、税金がかかることすら知りませんでした…。

ということは、ドル建て保険で利益が出たとしても20%は税金でもっていかれる…
資産運用としても効率が良くない上に、せっかく出た利益にも税金がかかる…

「解約したい」欲に拍車がかかり、ついに解約に踏み切ります。

ビス子
ビス子

まずは、夫の説得から始めました。

なかなか大変でした…。

実際に解約してみて

3つのドル建て保険に加入していましたが、解約した時期はバラバラです。

なぜかというと、「損するのが嫌だ…」の気持ちが強すぎて、解約に踏み切るのに時間がかかったからです。

なんとも往生際が悪い…

  1. 月額50ドル・20年契約 (老後資金)
    契約して2ヶ月後に解約
    5,000円の元本割れ
    この保険の契約後に、ドル建て保険について勉強し、すぐ解約しました。
  2. 月額95ドル・15年契約 (教育資金)
    約3年で解約
    15万円の元本割れ
    15万円を損するのが嫌すぎて、半年ほどグズグズしていました。しかし、つみたてNISAへの希望をたくし、いざ解約!グズグズしていた半年間で、円安傾向になり、少しでも元本割れを減らせたかな…と言い聞かせました。
  3. 月額94ドル・15年契約 (教育資金)
    4年半で払済保険に変更
    解約はしていないので、元本割れはなし
    これだけは継続しようと決めていましたが、円安の影響をもろに食らってしまい、月額10,500円だった支払いが、13,000円にまで上がってしまいました。これが噂の為替変動かと思い知らされ、継続を断念。でも、これ以上損はしたくないと、これだけは払済保険に変更しました。

払済保険とは、保険料を支払い続けるのがむずかしくなったときに、以後の払い込みをストップできる方法です。

受け取れる保険金額は少なくなったり、特約が消滅するなどの変更点はありますが、解約にはならないため、私のように損したくない気持ちが強い人には、検討すべき内容です。


※加入期間が短い・解約返戻金が少ない場合・保険の種類によっては利用できない場合があります。

ビス子
ビス子

3つも契約しておいて、この有様です。

解約したことについては、なんの後悔もありません。

むしろ、続けるメリットがないことを知りながら、この保険を継続している後ろめたさがなくなり、スッキリしています。

でもやっぱり、15万円は痛い…とても痛い。

しかし、「つみたてNISA」にはメリットがたくさんあります。

つみたてNISAなら
  • ライフスタイルに合わせながら、毎月の投資額を、好きに変更できる
  • 万が一、現金が必要になっても、すぐに現金化できる
  • アプリなどで簡単に、資産の把握ができるので、元本割れも起こりにくい
  • 手数料も安い
  • 利回り3〜5%ほど
  • なんといっても利益が非課税

契約期間も月額も満期も、いやなしがらみがありません!

ビス子
ビス子

きっとつみたてNISAが取り返してくれる!そう信じて今日も前を向いています(笑)

最後に

私が一番伝えたいこと、伝わってほしい人は、

ドル建て保険のデメリット
  1. 為替リスクがある
  2. 途中で解約すると、元本割れする
  3. 手数料が高い
  4. 死亡保障が手薄
  5. 資産運用には向かない

ドル建て保険のデメリットを知った上でも、元本割れに耐えられなくて、仕方なく継続している人が、もしこの記事を読んでいてくれたら伝えたいです。

デメリットを知ってしまった上で、継続するのは、なんとも心臓に悪い気がします。私がそうでした(涙)

今は、元本割れを防ぐために継続しているかもしれませんが、知識を付けてしまった人ほど、お金に対してのリテラシーが高くなった人ほど、のちのち後悔する可能性が高いと思います。

解約しようかなと悩んでいる方、悩むこと自体が素晴らしいです!

将来のことを、資産運用のこと、しっかり考えている証拠であり、改善しなきゃと努力できている人です。

投資や保険に、絶対や正解はありません。


ドル建て保険を、絶対に解約したほうがいいとも思いません。


ドル建て保険は、強制的に貯められる生命保険料控除の対象になるドル通貨をもつことで分散投資ができる円建て保険に比べ保険料が安いなどのメリットもあります。


ただ、私と同じように、ドル建て保険の内容や知識をしっかりと理解せずに、進められるがまま加入してしまった人や、つみたてNISAをうまく活用していきたい人には、解約することを、一つの選択肢として検討するのもありだと思います。


自分や家族の将来のための大切な資産です。


ビス子
ビス子

たくさん勉強して、チャレンジして、失敗して、考えて、悩んで、最後は自分が納得できる選択してください。


一緒にお金の勉強がんばりましょう!