「太陽光発電で損した」実体験をブログで公開!こんなはずじゃなかった…

この記事でわかること
  • 太陽光発電の実際の設置費用
  • 損している要因
  • 実際の元をとるまでの期間


「太陽光発電をつけたいけど損はしたくない!」と、誰もが思ってしまいますよね。


たしかに、電気料金が高騰しているこのご時世だし、将来的には必要なのかな…と考えてはみるけど、価格も高いし、なかなか手が出せないですよね。


そこで、この記事では「太陽光発電を設置して損した」わが家の実体験をお話しします。


そのため、わが家のように損したくない方は、これから紹介する対策を実践することで、元をとる期間も短くなり、お得に設置することができます。

わが家の失敗談を参考にし、節電効果のある太陽光発電をお得に設置しましょう。

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太陽光発電の設置費用

わが家が損した大きな原因は、相場よりも高くで設置してしまったことです。

相場を知らなかったため、費用が高いと判断できずに、設置したあとに色々と知り後悔してしまいました。

そのため、太陽光発電・蓄電池の相場は必ずチェックしておきましょう。

太陽光発電の設置費用
  • 太陽光発電の設置費用の相場
  • 蓄電池の設置費用の相場
  • 損したわが家の実際の見積書

太陽光発電の設置費用の相場

太陽光発電の適正価格は、総額太陽光パネルの容量をで相場を算出することができます。

1kWの単価は、年々減少傾向にあるため、その年の単価で比較しましょう。


下記の画像は、経済産業省による太陽光発電の設置費用の平均値の推移です。

出典:経済産業省

上の画像を表でまとめました↓

平均(万円)新築(万円)後付け(万円)
2021年28.828.030.2
2020年29.228.331.1
2019年30.529.232.7
2018年33.331.335.2
太陽光発電費用の平均値の推移

2023年の住宅用太陽光発電の設置費用は、1kWあたり25.9万円と想定されています。
(参考:経済産業省/令和5年度以降の調達価格等に関する意見


わが家の見積書では、太陽光発電関連は「115万円」でした。


115万円÷3.5kWで1kWあたり32.8万円です。

2021年の相場が「28.8万円」のため、わが家の32.8万円は相場より高いですね。


わが家のように、相場よりも高くで設置してしまったことが損する原因としてあげられます。


このような結果になってしまったのは、複数の業者との見積もり比較をおこなわず、1社のみの見積書を見て契約してしまったからです。


他社との比較をしていれば「この業者は高いな…」と判断でき、違う業者で設置し、費用を抑えることもできました。


太陽光発電の設置を検討している方は、わが家と同じような失敗をしないためにも、見積もり比較サービスを利用しましょう。

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蓄電池の設置費用の相場

続いては蓄電池の相場についても、いくつか調べてみました。

1kWhあたりの蓄電池の相場
  1. A社 18.7万円
  2. B社 15〜21万円
  3. C社 15~20万円

多少の幅はありますが、蓄電池の1kWhあたり約15〜21万円くらいといえます。


わが家の蓄電池は5kWのため、75~105万円が相場ということになります。


わが家の見積書を見てみると、

  • 蓄電池システム工事費 10万円
  • 蓄電池一式 103万円

となっているため、シンプルに計算すると「113万円」になります。

やはり「相場より高い」という結果になってしまいました。

損したわが家の設置費用

わが家の生活環境
  • マイホーム購入の2年後にあと付けで設置
  • 2022年3月に設置
  • 太陽光発電3.5kW蓄電池5kW
  • 関東在住
標準工事金額
太陽電池モジュール44,8000円
パワーコンディショナー100,000円
架台・配線・パネルカバー・その他部材32,909円
太陽光システム工事費100,000円
蓄電池システム工事費100,000円
蓄電池一式1,030,000円
工事保証100,000円
自然災害補償100,000円
発電補償 100,000円
転落防止措置80,000円
小計2,190,909円
消費税2,190,9円
合計2,410,000円

241万円から、補助金13万円を引いた228万円が実際の設置費用になります。


シンプルに金額だけ見て「高い!」となりましたが、当時、私も夫も太陽光発電についての知識がまったくなったため、「こんなものなのか…」と妙に納得してしまったのです。

わが家は、一番やってはいけない方法で設置してしまったため、設置費用面ではのちのち後悔することになりました。


お得に設置する方法があるにもかかわらず、無知だったことで損する可能性はおおいにあるのです。


わが家のようにならないためにも、設置する際は1社だけでなく、複数の業者から見積もりをとるようにしてください。

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  1. 発電シミュレーションが適切であるか
  2. アフターサービスが万全か
  3. メンテナンス・補償はついているか?
  4. 1kWあたりの価格はどれくらいか?
  5. 実績のある施工業者なのか?


など、損しないための比較をすることができます。

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損した太陽光発電の収支の内訳

わが家は、設置費用が相場よりも高いことが損した原因ですが、「太陽光発電による節電効果についてはどうなのか?」収支を比較しました。

太陽光発電による売電収入

売電収入
2022年12月629円
(37kWh)
2023年1月408円
(24kWh)
2023年2月1,054円
(62kWh)
2023年3月2,703円
(159kWh)
2023年4月3,519円
(207kWh)
2023年5月4,845円
(285kWh)
2023年6月3,791円
(223kWh)
2023年7月3,995円
(235kWh)
2023年8月4,029円
(237kWh)
2023年9月2,295円
(135kWh)
2023年10月1,802円
(106kWh)
2023年11月1,666円
(98kWh)
合計(16か月間)30,736円
(1808kWh)
年間の売電収入額

太陽光発電による電気代

太陽光発電で
削減できた電気代
2022年12月5,095円
(173kWh)
電気料金単価 29.45円
2023年1月5,743円
(195kWh)
電気料金単価 29.45円
2023年2月5,360円
(182kWh)
電気料金単価 29.45円
2023年3月4,830円
(164kWh)
電気料金単価 29.45円
2023年4月4,595円
(156kWh)
電気料金単価 29.45円
2023年5月7,313円
(176kWh)
電気料金単価 41.55円
2023年6月7,355円
(177kWh)
電気料金単価 41.55円
2023年7月10,221円
(246kWh)
電気料金単価 41.55円
2023年8月11,260円
(271kWh)
電気料金単価 41.55円
2023年9月8,934円
(215kWh)
電気料金単価 41.55円
2023年10月8,268円
(199kWh)
電気料金単価 41.55円
2023年11月6,190円
(149kWh)
電気料金単価 41.55円
年間85,164円
太陽光発電で削減できた電気代

年間の売電収入太陽光発電による削減できた電気代を計算すると


30,736円85,164円115,900円 収入と削減できたことになります。

ですがわが家には、高い設置費用のローン返済があるのです…

損した太陽光発電のローン返済額

では、わが家が契約した太陽光ローンの内容について解説します。


わが家は、頭金なしの全額ローンで組みました。

ソーラーローンの内容
  • 太陽光発電費用総額
    2,410,000円
  • 月々の返済額
    15,177円
  • ソーラーローンの契約会社
    オリコ
  • 補助金
    130,000円
  • 返済期間
    15年(180回)
  • 金利
    1.7%
  • ローンの返済総額
    2,732,016円
  • 初期費用
    頭金なしの全額ローン
  • 返済スタート
    売電収入が開始する時期(半年ほどの猶予をいただきました)

太陽光ローンの金利は?

太陽光発電の見積もりサイトNo.1の「ソーラーパートナーズ」に、ソーラーローンについてわかりやすい説明がありました。

ソーラーローンの金利相場は、手続きが簡単で最もよく利用される信販会社(セディナやオリコなど)の金利を考えるのが良いでしょう。

扱っている太陽光発電業者によって金利や借入金額条件などは多少変わりますが、2022年1月時点では固定金利で2.50%の場合がほとんどです。

条件は金融機関によって異なりますが、住宅ローンほどではないものの、一般的なローンと比べると比較的低金利なのが特徴です。

また、15年程度の長期の返済期間を設定できるというのも、ソーラーローンが優れているポイントの一つです。

ソーラーパートナーズ

金利については、2.50%くらいと考えてよさそうですね。


わが家もオリコで契約しましたが、施工業者の関係なのか「1.7%」という2.50%より低い金利で契約できました。

わが家はこれができていなかったため、いくらローンの金利が低いからといって、決してお得にはならないのです。

太陽光ローンの返済期間


わが家も15年のローンを組みました。


ここでお伝えしたいのが、15年より10年ローンのほうがおすすめです。


なぜなら、売電収入(FIT制度)の単価は10年後に下がってしまうからです。


保証期間(10年間)だけは、決められた価格で売電できるため、元をとれる計算がわかりやすくなるのです。


わが家の売電価格は、2022年に設置したため「17円」になります。


10年後にFIT制度がおわると、8~11円の売電単価で買い取ってくれる電力会社が多いようです。


そのため、17円だった売電単価が、8~11円に下がったあとは当然売電収入は減ってしまいますね。


売電収入は減ってしまうのに、ローン返済額は変わらないため、元をとるまでの期間が長くなってしまいます。


また、太陽光パネルやパワーコンディショナーの保証期間内でローンを終わらせるのも一つの手です。

「損をしたくない」「早く元をとりたい」と思う方は、「返済期間は10年」をおすすめします。


返済期間を10年にした場合に、月々の返済がむずかしいようであれば、もう一度設置を検討してみましょう。

太陽光発電の収支内容

では、削減できた電気代+売電収入額-ローン返済額の収支を比較すると…

売電収入太陽光発電で
削減できた
電気代
ローン
支払い
収支
2022年
12月
629円5,095円
(173kWh)
単価 29.45円
‐1.5万円‐9,489円
2023年
1月
408円5,743円
(195kWh)
単価 29.45円
‐1.5万円‐9,026円
2023年
2月
1,054円5,360円
(182kWh)
単価 29.45円
‐1.5万円‐8,763円
2023年
3月
2,703円4,830円
(164kWh)
単価 29.45円
‐1.5万円‐7,644円
2023年
4月
3,591円4,595円
(156kWh)
単価 29.45円
‐1.5万円‐6,991円
2023年
5月
4,845円7,313円
(176kWh)
単価 41.55円
‐1.5万円‐3,019円
2023年
6月
3,791円7,355円
(177kWh)
単価 41.55円
‐1.5万円‐4,031円
2023年
7月
3,995円10,221円
(246kWh)
単価 41.55円
‐1.5万円‐961円
2023年
8月
4,029円11,260円
(271kWh)
単価 41.55円
‐1.5万円+112円
2023年
9月
2,295円8,934円
(215kWh)
単価 41.55円
‐1.5万円‐3,948円
2023年
10月
1,802円8,268円
(199kWh)
単価 41.55円
‐1.5万円‐5,107円
2023年
11月
1,666円6,190円
(149kWh)
単価 41.55円
‐1.5万円‐7,321円
年間30,808円85,164円-18万円-66,188円
太陽光発電の収支


この表を見てわかる通り、わが家は今のところ収支が「マイナス」になっているため「お得になった」とは言えないですね。


年間でローン返済の負担が「66,188円」も多いです。

売電収入・削減できた電気代を合わせても、ローン返済のほうが高くついています。


2023年8月のみ、ローン返済額を引いてもプラスになりましたが、それ以外の月は1000円~9,000円ほどマイナスになっています。


太陽光発電を設置してもわが家のように、設置費用の負担(ローン返済)が大きいと、お得になっていないことがあるのです。


ただし、これは現時点での状況であり、今後もっと電気料金の単価が上がったり、電気使用量がふえたときには、また違う結果になることが考えられます。

  • 家電製品がふえたり
  • エアコンを使う台数がふえたり
  • 在宅ワークで家にいることがふえたり
  • 子どもが自分の部屋で過ごすようになったり


今の生活環境とは大きく変わることが予想されるため、今後の収支の変化にも注目したいと思います。

とはいっても、はじめからお得になったほうが断然いいですよね。

設置費用の元を早く取り戻したいですよね。


短い期間で設置費用の元をとって、お得に設置するためには「設置費用を抑える」ことが最も効果的です。


「設置費用を抑える」方法としては、複数の業者から見積もりをとり比較した上で、適正価格の業者を選ぶことで損することなく設置できます。

わが家はもこの方法を知っていたら、もっとお得に設置できたんじゃないか…と後悔しています。


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蓄電池は本当に必要だったか?

わが家は、太陽光発電と一緒に蓄電池も設置しました。


蓄電池は、効率よく電気を使うためにはもってこいの機器です。


もし、この100万円の費用がかからなかったら、わが家のローン返済額も半分くらいになっていたのです。

そのため蓄電池を検討している方は、「わが家には蓄電池は必要なのか?」を一度じっくり検討しましょう。

蓄電池のデメリット

わが家の月々の電気代が、1000円~3,000円と安くすんでいるのは、自家消費できる蓄電池のおかげでもあります。


ですが、やはり蓄電池の価格も高いのが現状です。


それに加え、太陽光発電に比べ寿命も短いため、10~15年で交換や撤去が必要になってきます。

  • 価格は100万円~200万円
  • 寿命が10~15年
  • 修理や交換が必要

設置費用で後悔しないためにも、蓄電池のデメリットは知っておきましょう。

蓄電池を設置した理由


わが家の屋根は、あまり太陽光パネルが置けないため、発電量としては平均より少なめです。


そのため、太陽光の電気を売電収入に多く回すのではなく、蓄電池にためて自家消費する形をとりました。


日中家にいないことが多いため、蓄電池に貯めた電気を帰宅後に使うことで、ほとんど電気を買わない生活ができています。


また、雨の日でも、昨日の使いきれなかった蓄電池の電気を使うことで、さらに節電できることがあるのです。

損した太陽光発電はどれくらいで元がとれるのか?

太陽光発電は何年で元がとれるか?(参照:高精度計算サイト「keisan」)を使用し、わが家がどれくらいで設置費用を取り戻せるのか計算しました。

現段階での元をとれる期間

太陽光発電で元が取れる期間のシミュレーション
太陽光発電で元が取れる期間のシミュレーション

2023年の発電量や売電量のデータだと、元をとれるのはなんと…「18年後」です。

太陽光発電を設置した人の中には「10年以内には元をとれる」という人もいるため、わが家はかなり先が長いですね。


ただ、このデータは今現在のものです。

  • 今後、電気の使用量がふえ、自家消費量が増えた場合
  • 電気料金の単価が上がった場合


を考慮すると、元をとれる期間は変わってくるのです。

自家消費量がふえたときの元をとれる期間

生活環境が変わり電気使用量が増えたことで、発電した電気を売電ではなく、自家消費に多く回せている場合


年間1745kWhだった売電収入を➡700kWhに変更

太陽光発電で元が取れる期間のシミュレーション
太陽光発電で元が取れる期間のシミュレーション

電気料金単価が上がったときの元をとれる期間

次に売電収入は現在と同じだけど、電気料金単価が約10円値上げした場合


電気料金単価41.55円➡50.0円に変更

太陽光発電で元が取れる期間のシミュレーション
太陽光発電で元が取れる期間のシミュレーション


これを踏まえて、今後の電気使用量・電気料金単価によっては元をとれる期間は短くできそうです。

また、ローンの金利もあるため、なるべく繰り上げ返済していく予定です。

太陽光発電の設置で悩んでいる方へ

わが家は、設置費用が相場よりも高かったことで大きな失敗をしています。

ですがそれでも、太陽光発電や蓄電池の設置をおすすめしています。


なぜなら設置費用さえ安くできれば、10年以内に元をとることもできるからです。


設置費用を早く取り戻すことができれば、その後の節電効果もかなり大きいです。


わが家は、発電量や節電効果に関しては満足しているため、あとはどれだけ早く元をとれるかを気にしています。


費用に関しては高かったですが、アフターサービスがかなり充実した業者だったため、メンテナンスや修理も無料で対応してもらえます。


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太陽光発電を設置後の電気代

太陽光発電を設置することで…

  • 電気代の値上げが怖くなくなる
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  • 停電時の不安も減らせる
  • 家電をバンバン使えて家事がラクに!
  • 夏のクーラーも我慢しなくていい

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