太陽光発電を後付けした費用を公開!後付けの注意点・後悔しない方法を解説!

この記事でわかること
  • 太陽光発電を後付けで設置した費用と内訳
  • 後付けするメリット・デメリット
  • 後付けする際の注意するポイント

太陽光発電を後付けするときの費用ってどれくらいなの?

後付けすると損するって聞くけど実際どうなの?

後付けで太陽光発電の設置に悩んでる方は、「逆に出費が増えそう…」と不安になり、設置するにもなかなか決断できないですよね。


たしかに私も、太陽光発電を後付けで設置しましたが、費用が想像以上に高くて、設置するかで相当悩みました。


ですが今では、あのとき太陽光発電を設置してよかったです。

1番の理由としては、太陽光発電を設置してから、月々の電気代が1000円~2000円台になることが増えからです。


ですが何も対策せずに後付けで設置してしまうと、設置費用だけでも100万円損してしまうこともあるのです。


ただし、これから紹介する対策を実践することで、設置費用を抑えられたり、「10年前後で設置費用を回収できる」といわれている期間を早めることができます。

わが家は、ほとんどの対策を行なわなかったため、設置費用が高く、10年で設置費用を回収できるかも怪しいです。


今後設置したいと検討している方が、わが家と同じことで後悔しないためにも、これから紹介する対策方法を実践してください。

太陽光発電を後付けした費用を公開

早速ですが、太陽光発電を後付けしたわが家の設置費用を公開します。


わが家の設置環境についてはこちらです↓

わが家の事情
  • マイホーム購入して、2年後にあと付けで設置
  • 太陽光発電蓄電池セットで設置
  • 低収入世帯のため、ローンを組むの一択
  • 設置前の見積り比較していない

太陽光発電を後付けした費用の内訳

  • 太陽光発電の出力容量 3.5kW
  • 蓄電池の出力容量 5kW

太陽光発電+蓄電池セットでの設置費用です。

※パネルの型番や単価は省略しています。

標準工事金額
太陽電池モジュール44,8000円
パワーコンディショナー100,000円
架台・配線・パネルカバー・その他部材32,909円
太陽光システム工事費100,000円
蓄電池システム工事費100,000円
蓄電池一式1,030,000円
工事保証100,000円
自然災害補償100,000円
発電補償 100,000円
転落防止措置80,000円
小計2,190,909円
消費税2,190,9円
合計2,410,000円

こちらが実際の見積りです↓

太陽光発電の見積り書

正直、最初にこの金額を見たときは、「高い!わが家には無理だな…」と思ってしまいました。

太陽光発電+蓄電池セットの費用

そこで太陽光発電+蓄電池をセットで設置した場合の費用の相場を調べてみました。

太陽光発電と蓄電池セットで導入する費用は、太陽光発電のシステム容量が5kWで、蓄電池の容量が6kWという平均的なシステム容量で平均250万円が相場になります。

システムが前後しても200万円~300万円が相場価格です。

ひだかや株式会社.

【住宅用太陽光発電と家庭用蓄電池の価格例】

設備kW単価価格
太陽光発電4.0kW×267,000円1,068,000円
蓄電池9.5kWh×187,000円1,776,500円
合計2,844,500円

つまり、太陽光発電と蓄電池をセットで導入した場合、設置価格は284万円程度です。

 もちろん施工販売店によって太陽光発電の見積もり内容は異なりますし、設置工事の内容によっても費用が変わります。

 エコでんち
AパターンBパターンわが家の場合
太陽光発電5kW4kW3.5kW
蓄電池6kW9.5kW5kW
合計250万円284万円241万円
太陽光発電+蓄電池セットの費用の相場


こう見てみると太陽光発電+蓄電池をセットで設置した場合の相場は、わが家はこれくらいの価格がついてもおかしくなさそうです。

ですがやはり他と比べると、わが家の設置費用は高く感じてしまいますね。


こうなってしまったのは、設置する前に他社との見積もり比較をしなかったため、高い・安いと判断できず、この価格で契約してしまったからです。


見積もり比較をしていれば、もう少しお得な価格で設置できたかもしれません。

やはり複数の業者の見積りをとって比較すること、めちゃくちゃ大事です。

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太陽光発電の設置費用の相場

次に太陽光発電のみの設置費用の相場についてです。


下記の画像は、経済産業省による太陽光発電の設置費用の平均値の推移です。


全体の平均値、新築・既築(後付け)で設置した費用の平均値のデータが表になっています。

出典:経済産業省

上の画像を表でまとめました↓

平均(万円)新築(万円)後付け(万円)新築と後付けの差
2021年28.828.030.22.2万円
2020年29.228.331.12.8万円
2019年30.529.232.73.5万円
2018年33.331.335.23.9万円
太陽光発電費用の平均値の推移

1kW当たりの設置費用ですが、年々費用の単価は下がっています。

新築と後付けの設置だと2.2万円~3.9万円差があり、若干ではありますが後付けのほうが高いということがわかります。

蓄電池の設置費用の相場

続いては蓄電池の相場について、いくつか調べてみました。

1kWhあたりの蓄電池の相場
  1. A社 18.7万円
  2. B社 15〜21万円
  3. C社 15~20万円

多少の幅はありますが、蓄電池の1kWhあたり約15〜21万円くらいといえます。


わが家の蓄電池は5kWのため、75~105万円が相場ということになります。


わが家の見積り書を見てみると、

  • 蓄電池システム工事費 10万円
  • 蓄電池一式 103万円

となっているため、シンプルに計算すると「113万円」になります。

やはり相場より高く感じてしまいますね。

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太陽光発電を後付けするメリット

ここからは、太陽光発電を後付けするメリットを解説していきます。


太陽光発電の設置は、新築より後付けのほうが費用が高い傾向にありました。


そのため「後付けするのは損になってしまう…」と思う方もいるでしょう。

ですが後付けするメリットもあるため、設置を悩んでいる方は検討してみてください。

後付けするメリット
  1. 設置するべきかじっくり検討できる
  2. 施工業者の選択肢がふえる
  3. 固定資産税がかからない

設置するべきかじっくり検討できる

後付けのメリットは、自分の家には太陽光発電が本当に必要なのかをじっくり検討できることです。


太陽光発電や蓄電池は100万円~300万円ほどと、かなり高価なものになります。


そのため見積もをとったり、シミュレーションすることで「設置することで今後、お得になるのか?」を確認できます。

また設置費用に関しても、複数の業者から見積もりをとり比較することでお得に設置することも可能です。


新築の家だと、家の間取りや外構と一緒に、太陽光発電に関することも決めなければなりませんが、後付けであれば急ぐ必要がなく、納得のいくまで検討できるでしょう。

また、築年数が古い家の場合には、屋根のリフォームと一緒に太陽光発電の設置をするという方法も選べます。

業者の選択肢がふえる

新築の家に太陽光発電も一緒に取り付ける場合は、基本的には家と同じ建設会社・ハウスメーカーまたは、その会社と提携している施工業者が設置することが多いです。


ですが後付けするときは、施工業者を自由に選ぶことができます。

施工業者を自由に選べるメリットは、太陽光発電・蓄電池の見積り価格を、複数の業者で比較できることです。


比較することで複数の業者の中から1番最適なモノ・1番最安値のモノを選べます。

固定資産税がかからない

太陽光発電を後付けする場合は、固定資産税がかからないことも一つの大きなメリットといえます。

新築で屋根一体型で太陽光発電を設置する場合は、住宅の設備と判断されるため固定資産税の対象になります。


後付けの場合は住宅に設置しており、システム容量が10kW未満であれば固定資産税はかかりません。


一般的な住宅の平均システム容量は3.0kW~5.0kWのため、非課税の条件を満たすことが多いでしょう。

固定資産税は長く支払っていくものなので、安く済むならそのほうが家計的にも助かりますね。

太陽光発電を後付けするデメリット

続いてデメリットについて解説します。

後付けするデメリット
  1. 屋根が設置に向いていない場合がある
  2. 住宅ローンを利用できない
  3. 設置場所の確保が必要

屋根が設置に向いていない場合がある

太陽光発電を後付けする場合、家の屋根は設置することを想定していないことが多いです


そのため屋根の形や角度、向きによっては効率よく設置できない・設置しないほうがいいと判断される可能性もあります。

  • 屋根の形状的に太陽光パネルを名いっぱい置けない
  • 北面の屋根にしか太陽光パネルを設置できない
  • 発電効率を低下させる角度の屋根

など、自分の自宅が太陽光発電に向いていないケースもありえるでしょう。

太陽光発電の設置を検討している方は、まず施工業者へ自宅の屋根が設置に適しているかどうか確認してもらいましょう。


また、太陽光パネルを設置すると、屋根への負担が大きくなります。

設置することを前提に屋根が補強されていれば問題ないのですが、後付けの場合は定期的に屋根のメンテナンスをおすすめします。

住宅ローンを利用できない

太陽光発電の設置でも、新築であれば住宅ローンを利用できます。


ですが後付けの場合は住宅ローンを利用できないため、設置費用は自己資金ソーラーローンを組むかのどちらかで支払わなければなりません。

ソーラーローンは住宅ローンに比べ、金利が高いことが多いため、設置費用の負担は大きくかかります。


例として、わが家のソーラーローンの内容を公開します。

わが家のソーラーローン
  • 太陽光発電費用総額
    241万円
  • ソーラーローンの契約会社
    オリコ
  • 返済期間
    15年(180回)
  • 金利
    1.7%
  • 月々の返済額
    15,000円


わが家のソーラーローンの金利は「1.7%」のため、住宅ローンに比べると高くはなってしまいますね。


ソーラーパートナーズによると、一般的なソーラーローンの金利は「2.50%」が多いようです。

ソーラーローンの金利相場は、手続きが簡単で最もよく利用される信販会社(セディナやオリコなど)の金利を考えるのが良いでしょう。

扱っている太陽光発電業者によって金利や借入金額条件などは多少変わりますが、2022年1月時点では固定金利で2.50%の場合がほとんどです。

条件は金融機関によって異なりますが、住宅ローンほどではないものの、一般的なローンと比べると比較的低金利なのが特徴です。

また、15年程度の長期の返済期間を設定できるというのも、ソーラーローンが優れているポイントの一つです。

ソーラーパートナーズ

後付けするほうが必ずしも割高になるというわけではありません。


そのため、後付けをするときはソーラーローンについてもシミュレーションしてもらい、納得した上で設置するようにしましょう。

設置場所の確保が必要

新築で太陽光発電も一緒に設置することが決まっていると、太陽光パネルとは別に必要な機器の蓄電池やパワーコンディショナーの設置場所を確保してもらえます。


また、室内につける分電盤やリモコンの設置場所も最適な場所を選んでもらえます。


ですが後付けの場合は、すべて今あるスペースから設置場所を確保しなければなりません。

わが家はたまたま設置するスペースがいい感じにあったため、困ることなく設置できました。


実際の設置場所です↓

蓄電池の設置
蓄電池のサイズ
パワーコンディショナーのサイズ

室外機が3台置けるくらいのスペースが必要でした。


こちらは室内に取り付けた分電盤とリモコンです↓

室内用分電盤の写真
蓄電池リモコンの写真


後付けの場合だと、十分な設置スペースがなく希望の機器を選べなかったり、設置できないということもありえます。

一社だけだとむずかしいですが、複数の業者の見積もりをとることで、自分の家に合った&設置できる蓄電池やパワーコンディショナーを探すこともできます。

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太陽光発電を後付けする際に注意したいこと

太陽光発電を後付けする際に気をつけておきたいポイントを解説します。


契約や設置してからのトラブルをなるべく減らすためにも、前もって対処できるものはしておくとよいです。

後付けする注意点
  1. 設置場所を確保できるか
  2. 補助金を活用できるか?
  3. 火災保険の内容を見直す
  4. 設置してもらう業者選びに気をつける

設置場所を確保できるか

先ほどのデメリットでも解説しましたが、後付けするには太陽光パネルはもちろんのこと、その他の機器の設置場所の確保しなければなりません。

  • 蓄電池
    ➡電気を貯めておく機器
  • パワーコンディショナー
    ➡太陽光パネルで発電した電力を、家庭で使用できる電力に変換する機器
  • 分電盤
  • リモコン

などを設置するスペースが必要です。

蓄電池本体の設置場所は、屋内と屋外のどちらかになります。


それぞれデメリットもあるため、どちらにするかも大切なポイントです。

  • 屋外型 ➡雨風にさらされるため、破損や故障のリスクが高い
  • 屋内型 ➡故障のリスクは低いが、稼働音が気になることがある

蓄電池本体は、以前よりも小型化していますが、屋内・屋外どちらもそれなりのスペースが必要なため、設置できる大きさのものを探しましょう。

補助金を活用できるか?

蓄電池または太陽光発電を設置する際に、国や自治体から補助金を受け取れる場合があります。

蓄電池の設置を検討している人は、まず住んでいる自治体や国のHPで、補助金が受け取れるのかを確認してみてください。


補助金自体がなかったり、先着順だったたり、蓄電池とセットじゃなければ補助金がでない場合もあるので、わからない場合は問い合わせてみるのもよいでしょう。

わが家の自治体では、太陽光発電+蓄電池の設置で合計13万円の補助金制度がありました。

火災保険の内容を見直す

太陽光発電を後付けで設置した場合は、加入している火災保険の内容を見直しましょう。

太陽光発電は、火災保険の対象に含まれますが、補償金額については変更したほうがよいでしょう。


万が一トラブルがあった際に、保険内容がそのままだと太陽光発電に充てるための十分な金額を支払われないことがあります。


そのため設置後はなるべく早めに保険会社へ、太陽光発電を設置した旨を伝え、保険金額の変更を相談しましょう。

販売店・施工店選びに気をつける

太陽光発電を後付けする場合の業者選びはとても重要になってきます。


訪問販売業者におすすめされた場合や、聞いたことのない業者の場合は注意が必要です。


営業マンの勢いに押されて、その場で契約してしまうことは絶対に避けましょう。


悪徳業者にだまされないためにも、スマホ一つでできる見積もり比較サイトがおすすめです。

悪徳業者に捕まらないために!
  • 発電シミュレーションが適切であるか
  • メンテナンス・補償はついているか?
  • 1kWあたりの価格はどれくらいか?
  • 実績のある施工業者なのか?

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太陽光発電の設置で悩んでいる方へ

ここまで、太陽光発電を後付けした設置費用や、後付けするメリット・デメリット、注意点について解説してきました。


設置費用については、あくまでわが家の場合なので、わが家の設置費用と比べて高い安いという基準にする必要はありません。

大切なことは、納得のいく商品を納得のいく価格で購入することです。


わが家は、太陽光発電+蓄電池を設置したこと・商品・施工業者さんについてはとても納得しています。


逆に電気代の値上がりが続いた時期は、太陽光発電のありがたみを身をもって感じました。

ですが、設置費用に関してだけは、改善の余地があったんじゃないかと未だに悔やむことがあります。


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